任意整理や個人再生といった債務整理の方法もあり、自己破産は最終手段と考えましょう。

最終手段である自己破産

カードローンにしても消費者金融にしても、返済が不可能な状況まで借金が膨らむと終わりです。
返済出来ない借金を抱えたままでは生活に支障が出ますし、貸した側も借りた側も幸せにならず建設的ではありません。

 

八方塞がりの状況を改善する方法としては、自己破産があるでしょう。
ドラマやマンガで見たことがあるかもしれませんが、借金をチャラにする代わりに自分自身の財産を破棄する方法です。

新しい人生を始められるのと同時に、文字通り0からのスタートになります。
自己破産の内容や事前に行える対策をまとめたので見て行きましょう。

 

自己破産とは?

小銭入れと少額の硬貨

特殊な借金を除いて、すべての借金をチャラにする制度が自己破産です。
裁判所に破産申立書を提出して受理されれば、借金の返済義務は無くなります。

 

気を付けたいのは、税金の滞納や養育費など一部の借金は返済義務が消えない点です。
これを知らない人は多いのでくれぐれも注意しましょう。

 

そして、自己破産が完了すると価値のある財産はすべて売却することになります。
宝石や娯楽品はすべて没収されてオークションに流されるでしょう。

 

ポイントになるのは、日常の生活用品は残しておけることです。
冷蔵庫や洗濯機などの家電は高級な贅沢品で無い限り売却しなくて済むのです。
衣服や靴なども高級ブランド品で無ければ大丈夫でしょう。

 

また、約20万程度の現金は手元に残せるので、それを元に新しい人生をスタートさせることになります。

 

なお、自己破産の申請は専門知識が必要で大変です。
弁護士しか対応してはいけない決まりなので、最寄りの弁護士へ相談を行いましょう。

 

自己破産するとどうなるのか

基本的に今までと何も変わりなく、借金が無くなっただけの状態になります。
ただし、カードローンや消費者金融からの借金は5年から10年は出来ないようになるでしょう。
自己破産の情報はブラックリストとして登録されるので、お金を借りる手段はほぼ使えなくなります。

 

また、住所氏名が官報という機関紙に掲載されるため、闇金などが接触を狙って来る恐れがあるのです。
お金が無くて厳しい状況になるかもしれませんが、絶対に闇金に手を出してはいけません。

 

自己破産の前にやること

弁護士に相談するイメージ

自己破産は最終手段なので、借金を返済する方法が無いかを探すのが良いでしょう。
任意整理や個人再生という借金返済の方法もあるので、少なくても収入があるなら別の手段を考慮するべきです。

 

借金返済に心が疲弊していると冷静な判断が出来なくなってしまいます。
信頼出来る家族に相談を行ったり、法テラスなどの弁護士へ無料相談をしてみたりするのが最適です。
お金の問題は人に相談しにくいですが、抱え込まずに打ち明けましょう。