個人年金の種類~メリット・デメリットを見極めて検討してみましょう。

個人年金は積み立てるべき?

積み立てを表しているイメージ

人生100年時代になった今、気になるのは老後資金ではないでしょうか?

 

“老後資金に2,000万円が必要”という話が出た結果、不安を感じている人も多いでしょう。
若い世代では貯金をする傾向が強くなり財布の紐が硬くなっています。

 

このような老後の不安を解消するために注目されているのが、個人年金であるiDecoやNISA
国民年金とは別に個人で積み立てを行い、老後資金を安泰にしようという試みなのです。

 

そんな個人年金ですが、そもそも積み立てる方が良いのでしょうか?
気になる老後資金に役立つ個人年金について見ていきたいと思います。

 

個人年金の仕組みとメリット

iDecoにしてもNISAにしても、個人年金は自分で決めた期間まで積み立てを行います。
そして、保険会社に利息を付けてもらった状態で年金として支払ってもらう仕組みなのです。

 

こつこつ積み立てていけば、老後に利息が付いた状態で現金を受け取れるので大きなメリットだと言えます。
さらに、個人年金保険料控除があるので節税効果があるのもメリットです。
節税をしつつ老後の資産を増やす、これが個人年金の概要となります。

 

ただし、当然ながらデメリットも存在しているのでしっかりと認識しておきましょう。
まずは、途中で解約すると元本割れして損をしてしまうリスクがあります。
そのため、長期的な計画をしてから開始しないといけません。

 

基本的には個人年金を積み立てる方が良いですが、それは経済状況や老後のプランによって変わります。

メリットとデメリットを見比べて、個人年金が有効かを見極めるようにしてください。

 

iDecoの場合

イデコ

iDecoは老後資金の形成にぴったりで、いくつものメリットがあります。

 

大きいのは掛金控除で、最低でも15%の節税効果が期待できます。
所得税率は最低でも5%あり、住民税の10%と合わせて最低でも15%となるのです。

 

さらに、iDecoでは全期間の運用益が非課税になっています。
税金で差し引かれない利益は老後資金の形成に高い効果を発揮するでしょう。

 

最後は退職金控除についてです。
iDecoで20年間積み立てを行うと、退職金控除が800万もつけられるようになります。
この退職金控除を受けられるのがiDecoの存在意義だと言っても過言ではありません。

 

このように様々なメリットがあるiDecoですが、実は60歳になるまで現金の引き出しはできないのです。
現金が引き出せないデメリットは痛いものの、それ以上の大きなメリットがあるでしょう。

 

NISAの場合

ニーサ

NISAの特徴としては、始めてから5年間は運用益が非課税になる点です。
iDecoは全期間で運用益が非課税なので、その点はiDecoに軍配が上がるでしょう。

 

ただし、運用期間中は現金を自由に引き出せるので自由度が高いメリットもあります。

 

また、年間で120万までなら一括であろうとこつこつ積み立てであろうと、自由にできるのもメリットです。
デメリットは運用益の非課税が5年しかない点でしょう。

 

iDecoを使うかNISAを使うか、それぞれのメリットとデメリットを見比べて検討してみてください。