日本の景気循環の歴史
経済の観点からお金の価値観を見てみるのも、新しい視点に気付くきっかけになるでしょう。
そこで、日本の景気循環の歴史からお金との向かい方を考えてみたいと思います。
経済は好況と不況を繰り返す性質を持っており、それを景気循環と呼んでいるのです。
好景気の時と不景気の時、どのようにお金と向き合えば良いのでしょうか?
過去の日本の歴史からお金との向き合い方を見てみましょう。
景気循環とは?
まず、景気循環について簡単に紹介して行きましょう。
冒頭でも触れたように、経済の流れには好景気と不景気が交互に繰り返される性質があり、これを景気循環と言います。
好況と不況の例をいくつか挙げるので見てみましょう。
好況の例としては、2000年頃に巻き起こったITバブルが有名です。
インターネットが各家庭に普及し始めてフューチャーフォンが登場した時代なのです。
関連事業は爆発的な伸びを見せ、IT企業の株は連日高値で取引されていました。
しかし、翌年にはITバブルが崩壊し不況へ突入します。
大手企業の不正が発覚して関連銘柄が暴落するなど、社会現象になった悪夢だと言えるでしょう。
その後も、リーマンショックやアベノミクス景気など様々な波を経て現在へ至ります。
止まない雨は無いと言われるように、景気は好況と不況を繰り返すのだと覚えておいてください。
好況の時は投資を行う
2009年から始まったエコ景気や第二次安倍内閣で行われたアベノミクス政策は、好況と見て良いでしょう。
エコ景気では、家電エコポイントやソーラーパネル事業への投資が盛んになり経済が盛り上がりました。
この時、素早く太陽光発電に投資を行った人は減税や割引の恩恵を受けて、収支を大きくプラスにできたのです。
しかし、エコ景気が終わりかけている2013年頃にようやく投資を始めた人は、逆に不利益を被りました。
キャンペーン終了や投資タイミングを逃したことにより、収支がマイナスになりやすかったでしょう。
現在も続くアベノミクスについてですが、これは広い視野で見れば好況となります。
サラリーマンの給料が上がらず景気回復を実感できない人が大半ですが、大枠で見れば経済は上向きになっているのです。
ただし、企業主体の経済対策であり、一般の従業員に給料で還元されていないため格差社会を助長する懸念は残ります。
以上のような歴史を見て行くと、好況の時は積極的に投資を行うのが効果的だと分かります。
周囲の様子を見てプラスだと確信してから行動するのでは、既に旨みが無くなってしまった後なのです。
不況の時は節約を行う
大富豪でもない限り、不況の時は家計を第一に節約に努めるのが一番です。
こうした考え方をするとより不況を加速させるかもしれませんが、まずは自身の生活を安定させることが最優先でしょう。
さて、不況の代表例と言えばリーマンショックです。
アメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻した余波が、世界中へと拡散して行きました。
輸出に関わる日本企業が何社も倒産し、苦しい経営を強いられたのは記憶に新しいでしょう。
こうした状況下では無理に投資を行わず、節約思考を持って堅実に過ごすのが良いです。
経済の動向を見てお金の使い方を工夫すれば、充実した人生に1歩近づけるので試してみてください。